小林たくみ 京都大学

2012年2月−3月、トーゴ、アイセックでロメ大学インターンシップ参加

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 こういった海外インターンという機会でなければもう人生でアフリカに行くことがないままになりそうな気がしたのと、治安面で安全だという理由で僕はトーゴにインターンシップに行くことに決めました。

 

 空港から外に出たとたん、そこは黄土色の砂といかにも植物、その根っこにはトカゲが走っていて、いかにも「アフリカ!」っていう新鮮な思いをしたのは忘れません。

 

 

トーゴでの生活である意味一番印象深いのは国民の足であるモータータクシーです。そこらじゅうを走っているバイクの運転手をつかまえて、行き先と値段の交渉をしてバイクの後ろに乗せてもらいます。日本みたいに運転手の腰をつかんだりするのはナンセンスで、自分の膝に手を置いてバランスを取れるとかっこいいです。

 

通勤するにもマーケットに行くにもとにかく毎日使うものなので毎日交渉をします。

トーゴはフランス語圏なので、フランス語が全く初心者のまま行った僕は最初苦労しましたが、慣れたら面白いものでした。値段交渉でケンカになる時もたまにありますが、基本的にトーゴの人は明るく、ノリが良い人が多いので、こっちから笑って初対面でも「モナミ!シルブプレ!(友達だろ、頼むよ!)」と言ったら渋い顔をしていた人でも安く乗せてくれたり、移動中もいろいろ話しかけてきてくれたりして毎回、「今日はどんなタクシードライバーにあたるのかな。」と楽しみにしてました。

 

 

このように、僕が日本と比較してトーゴ生活で一番良いと思ったことはコミュニケーションが多いということでした。

良い意味でアナログな部分が多く残されているからそこに必然的にコミュニケーションが生まれるし、それを楽しんでるようでした。

 

 

道を歩いていても、僕のような東洋人、白人は目立つので「ヨボーヨボー!」(現地語で白人、東洋人を指す言葉)と声を掛けられます。タクシードライバーも、乗らないか?と手を振ってきます。お店の人も、ちょっとこっち来てみてごらん。と誘ってきます。大きなスーパーマーケットなどにでも行かない限りほとんどの買い物は値札がないので、その場合は交渉です。そこが腕の見せ所で、ケンカすることもあれば友達みたいに仲良くなることもあります。日本みたいに食券を自販機で買ってそれを渡すだけのシステムとは大いに違います。そういうところが僕は大好きでした。日本に帰国して一番に、周りの人たちが自分に話しかけてこないのが物足りなく、寂しいと思ったのを覚えています。

 

 

 日本と違って遊園地がそこらじゅうにあるわけでも、いつも家でネットをつないで遊べるわけでもないけど、その分トーゴの人は道で知り合いに会ったら、近くのカフェで飲み物を飲んで喋ります。みんな人と話すのが好きなようでした。

 

 

そんな僕のトーゴ生活もいろんな人と話し、コミュニケーションに溢れたものでした。

いつかもう一度モーターバイクをつかまえて「モナミ!シルブプレ!」と交渉したいです。